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トピックス

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東日本大震災から10年を振り返って
2021-03-19
 当社ホームページのトピックスに何か書いてくださいとの依頼に、2年前の地中海クルーズ旅行のことや、数年前から始めたサイクリングのこと、趣味の花の写真のこと、バラの栽培のこと等々、そして添付する写真を捜している中で忘れかけていた、10年前の大変な経験を思い出し、そんな中でも人の持つやさしさや思いやりに心が熱くなった、今も感動を思い返す写真を見つけました。
 10年前の東日本大震災の当日、業界団体の視察研修で双葉町を訪れていました。約束の午後3時に双葉町役場に向かっている途中、国道6号で今でもトラウマのけたたましいアラームが車内に響きました。バスの中にいたのでなおさらに揺れました。周囲の自販機やガスボンベが倒れ、屋根瓦が落ち、地面は地割れが口を開けたり閉じたりしていました。とにかく役場に到着しましたが、すべての物が倒れ落下していました。明るいうちに福島に帰ろうとしました。しかし、国道6号の橋の手前が陥没して後戻り、そのほかの道路も陥没や倒壊した建物で通られず役場に戻ることになりました。その途中で目にした光景です。車内から倒壊した建物を撮影していた時左端に何かを押して近づいてくるお年寄りに気が付きさらに撮影していると、野球の練習のユニフォームを着た生徒がそのお年寄りに駆け寄り野球帽をとりお辞儀をして話しかけていました。
 そのお年寄りが押していたのは歩行が困難な奥様だと思います。奥様を車いすに乗せ寒くないように毛布を掛け避難所に向かうところだったと思います。その避難所の高校の野球部の生徒が自主的に非難の手伝いや誘導をしていたのだと思います。奥様への愛情や、生徒の地域の方々への思いやりの心と行動を目にして当時も感動しましたし、写真を見直してもその感動の気持ちが思い出されます。
 それから10年。1年目には、応急仮設住宅4団地758世帯の給排水衛生設備工事、5団地1039世帯のガス供給設備工事を8月までに完成させました。その後も多数の応急仮設工事や復興住宅など行政や市民の求めに応じて対応してまいりました。2011年3月の修理依頼の管理ソフトには816件の修理番号が残っています。前の月の2倍です。
 そして10年後の今も、あの時の生徒のような思いやりの心をもって市民の皆様に安心と安全をお届けすべく、24時間365日対応の「修理24.com」のサービスを提供してまいります。
 コバックス株式会社が皆様からあって良かったと言われる会社となれるよう、これからも社員一丸になって努力してまいります。

 コバックス株式会社 代表取締役専務 清野 忠
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