コラム

車を売るのにどれくらいかかる?中古自動車査定士が査定・契約・入金までの日数を解説

車を売るのにかかる期間は3〜7日程度が目安ですが、この数字だけを見て予定を組むと、思ったより早く車を渡すことになったり、入金を待つことになったりします。

車の売却には、査定、価格提示、契約、車両引渡し、入金、名義変更という別々の工程があります。「3日で売れる」と書かれていても、3日目に契約するのか、口座への入金まで終わるのかは買取店によって異なります。複数の買取関連ページでも、査定から売却までを3〜7日程度とする一方、入金日は別に設定される例が示されています。

この記事では、どの工程に何日かかるのか、長引きやすい条件、乗り換え時の引渡し日の決め方を順番に整理します。

車を売るまでの目安は3〜7日

標準的な売却では、査定を受けてから契約し、車を引き渡すまでに3〜7日程度を見込む案が一般的です。書類がそろい、査定額と条件に納得していれば、査定当日に契約まで進める場合もあります。

ただし、売却にかかる時間は一つの数字では表せません。予定を立てるときは、次の5工程に分けて聞くと具体的になります。

工程 一般的な目安 契約前に聞く内容
車両査定 数分〜1時間程度 車を見る時間と価格提示までの時間
価格検討・契約 当日〜数日 査定額の有効期限、持ち帰って検討できるか
車両引渡し 契約当日〜後日 納車日に合わせて変更できるか
入金 引渡し後、数営業日など 正確な振込予定日
名義変更 引渡し後 完了予定日と連絡方法

特に分けたいのが、契約日と引渡し日です。

金額に合意して契約しても、今の車をその日に渡さなければならないとは限りません。通勤や家族の送迎に使う予定があるなら、「契約は今日、引渡しは来週」という日程が可能か、署名前に聞いてください。

入金も別工程です。買取代金は車両引渡し後に振り込まれることが多く、業者によっては2〜7営業日程度を案内しています。金融機関の休業日を挟む場合、カレンダー上の日数はさらに増えます。

査定日、契約日、引渡し日、入金日。この4日を別々に書き出せば、売却スケジュールの大部分は整理できます。

査定時間と売却完了までの時間は別

「査定最短5分」と書かれていると、SNSで暇つぶししている間に売却まで済みそうに見えるかもしれません。短時間で終わるのは、主に車両の状態を確認する工程です。

査定では、外装や内装、走行距離、装備、修復歴の有無などを見ます。その後、相場や車両情報を照合して価格を算出し、金額の説明を受けます。売却する場合は、さらに契約書の確認、書類提出、引渡し日の調整が続きます。

SS直営の査定窓口では、車両確認を最短5分で受けられ、価格は原則当日中に提示する運用が想定されています。ただし、資料上でも最短5分は価格算出を含まない査定時間として整理されています。

来店時間を短くしたい場合は、予約時に次のように伝えると話が整理されます。

「今日は査定額だけ知りたい」
「売る場合に何日かかるか聞きたい」
「次の車が決まるまで引き渡せない」

査定だけのつもりだったのに、契約の説明だけ先へ進む。そんな行き違いは、最初の一言で減らせます。

即日で売れる車には条件がある

即日売却は可能ですが、誰でも当日中に全工程を終えられるわけではありません。

当日契約まで進みやすいのは、必要書類がそろい、車検証の所有者が本人で、査定額と契約条件に納得し、その日に車を引き渡せる場合です。査定と契約を同日に行えても、代金は後日振込となる業者があります。

急いでいる場合は、「即日対応できますか」ではなく、次のように工程を指定して聞いてください。

  • 今日、査定額は出るか
  • 今日、契約までできるか
  • 車は今日渡す必要があるか
  • 代金は何月何日に振り込まれるか

「今日中に終わります」という説明だけでは、何が終わるのか分かりません。

即日契約を選ぶ場合も、査定額だけでなく、引渡し日、振込日、キャンセル条件、契約後に金額が変わる条件を読みます。車の売却契約は、店舗で商品を購入したときと同じ感覚で自由に取り消せるとは限りません。業者独自のキャンセル制度を設けている例もあるため、契約書の記載を基準に判断します。

署名後に気になる項目が出てくると、早く進めたはずの売却に、別の連絡や交渉が増えます。即日売却では、読む時間まで日程に入れてください。

売却が長引く5つのケース

車を売る期間が1週間を超えやすいのは、査定そのものより、書類や名義の確認に時間がかかる場合です。

車検証と現在の住所や氏名が違う

引っ越しや結婚などで、車検証と印鑑証明書の氏名・住所が一致しない場合、変更の経緯を示す書類が追加で必要になります。

東北運輸局は、住民票や戸籍謄本・抄本などで新旧の住所や氏名のつながりを示すよう案内しています。現在の住民票だけで過去の住所まで確認できない場合は、住民票の除票や戸籍の附票が必要になることもあります。(国土交通省 東北運輸局)

所有者が販売会社やローン会社になっている

ローンで購入した車では、使用者が本人でも、所有者欄に販売会社や信販会社が記載されている場合があります。

その場合は、ローン残高や売却額を確認し、所有権を解除する手続きが必要です。軽自動車検査協会も、車検証上の使用者と所有者が異なる場合、所有者である販売店やローン会社の同意を得て手続きを進めるよう案内しています。

必要書類を紛失している

車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券などが見当たらない場合、再発行や預託状況の確認が必要です。実印の場所は分かっても、印鑑登録証明書がそこにあるかわからず、思いのほか時間がかかることもあるのでご注意ください。

普通車の移転登録で用いる印鑑証明書は、東北運輸局の案内では発行日から3か月以内です。古い証明書が引き出しから見つかっても、そのまま使えるとは限りません。(国土交通省 東北運輸局)

相続した車を売る

名義人が亡くなっている車は、通常の本人名義車とは必要書類が異なります。相続人が複数いる場合、遺産分割協議書や相続関係を示す書類などが必要になるケースがあります。(国土交通省 東北運輸局)

相続車は、一般的な「3〜7日」を前提にせず、車検証と相続関係が分かる資料を持って相談したほうが日程を読みやすくなります。

査定額を比較している

複数店の金額や条件を比べる数日は、手続きの遅れではありません。

引渡し日や入金日まで比べるなら、検討期間を取ったほうが納得しやすくなります。ただし、査定額には有効期限を設ける業者もあり、相場や車両状態の変化によって再査定となる場合があります。提示額をいつまで保証するのか、査定時に日付で聞いてください。

普通車と軽自動車では書類が違う

車を売る際の書類は、普通車と軽自動車で同じではありません。さらに、名義、住所変更の回数、ローンの有無によって追加書類が変わります。

普通車の移転登録では、国土交通省が申請書、手数料納付書、譲渡証明書、新旧所有者に関する書類などを案内しています。旧所有者側では、印鑑証明書、実印を押した委任状、譲渡証明書などが関係します。

買取店へ売却する場合、委任状や譲渡証明書は店側が用意し、記入方法を案内することがあります。売主が自分で登録窓口へ行くとは限らないため、「登録手続きに必要な全書類」と「自分で取得して持参する書類」は分けて聞くと無駄がありません。

軽自動車の名義変更では、軽自動車検査協会が車検証原本や、条件に応じて使用者の住所を証する書面、ナンバープレートなどを案内しています。所有者と使用者が異なる場合は、所有者の同意が必要です。

査定前には、少なくとも次の3点を伝えます。

  • 車検証の所有者名
  • 現住所と車検証上の住所が同じか
  • ローンが残っているか

書類一覧を見ながら全部集め始めるより、先に車検証を見せたほうが早い場合があります。不要な証明書を取得する手間と、不足して再来店する手間の両方を減らせます。

乗り換えでは引渡し日から決めない

乗り換えの場合、査定額より先に確認したいのが次の車の納車日です。

新しい車の納車予定が確定していない段階で、今の車の引渡し日を決めると、車のない期間が生じます。通勤、買い物、通院、家族の送迎に使っているなら、数日でもレンタカー代や家族間の日程調整が必要です。

「こちらの店のほうが5万円高い」と分かると、売却先が決まったように感じるかもしれませんが、翌日引渡しが条件で納車が2週間後なら話は別です。

高く売れたのに、翌朝の車がない。

査定額の差から、代車代やレンタカー代、公共交通機関の費用を引いた金額も比べてください。売却後から納車まで代車を借りる場合は、無料期間、保険、走行距離制限、返却日を確認します。車の引渡しと納車の間が空く場合、代車の事前相談を勧める案内もあります。

東北・雪国で積雪期に乗り換える場合は、次の車の納車日だけでなく、冬タイヤの準備日も日程に入れます。車が納車されても、雪道で使える状態になるのが後日なら、実質的な車なし期間は解消していません。

現在の車に付けている冬タイヤを車両と一緒に渡すのか、外したタイヤも査定対象になるのかも先に決めておくと、引渡し当日の積み忘れを防げます。

金額と日程を一緒に説明する窓口を選ぶ

売却先を比べるときは、査定額だけでなく、次の5項目を一緒に聞きます。

  • 車両の引渡し日
  • 入金予定日
  • 手数料を引いた手取り額
  • 契約後に金額が変わる条件
  • 名義変更完了の予定日と連絡方法

金額が高くても、引渡しを急かされる、入金日が曖昧、契約後の減額条件が広いといった違いがあれば、単純な金額比較はできません。

査定を受けた後に断りやすいかも、相談先を選ぶ基準です。無料査定なのに、「時間を使ってもらったから断りにくい」と感じることはあります。査定前に「今日は金額だけ聞きます」と伝え、後日の電話連絡の有無や頻度も聞いてください。

愛車買取センターでは、給油や洗車のついでに査定のみの相談ができます。車両査定は最短5分、価格提示は原則当日中で、中古自動車査定士が車の状態を確認します。県北のSSを窓口として、書類、ローン残債、車検切れ、乗り換え日程なども、条件を確認したうえで相談できる体制です。

しつこい電話営業を行わず、契約後の減額をしない姿勢も掲げています。大事なのは、早く契約することではありません。査定日、引渡し日、入金日を、自分の予定に合わせて説明してもらえることです。

車を売る日数は4つの日付で考える

車を売る期間は一般に3〜7日程度ですが、その中身は買取店や車の条件によって変わります。

査定日、契約日、引渡し日、入金日を分けて聞いてください。次に車検証の所有者欄と住所を見ます。乗り換えの場合は、新しい車の納車日が固まる前に今の車を引き渡さないよう日程を組みます。

売却希望日までに間に合うか分からない場合は、契約を決める前に車検証を見せ、必要書類と日数だけ相談できます。

 

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